楽しい時間

外的な(見える)力より内的な(見えない)力

私たちは、目的に取り組むとき、自分の可能性と過去の体験を中心にして考えます。
一方で可能性を閉じた考えに固執する場合もあります。

例えば「私は○○大学卒だからどうだろう」というように疑心暗鬼に陥ることが少なくありません。
上には上があることを前提にした他者との比較は、「外的な(見える)力=内的な力」を前提にしています。

しかし実際は、「外的な(見える)力=内的な力」ではありません。

自分の可能性を開くのは「情熱」です。「情熱」は見えない力です。

コンピテンシー(成果に結び付いた行動特性)の鍵は「情熱」にあります。

成果に至るプロセスを「やる気の違い」で片付けることが少なくありませんが、私たちの世界には「やる気」を平気で消す人たちが棲息していることを見逃すわけにはいきません。

どんなに「やる気」を消されても、自分はこれをやりたいのだ、やり遂げたいのだという気持ち、それが「情熱」だと思います。

たとえば子どもは「親は自分の味方だ」と信じ込んでいます。しかし必ずしもそうではありません。親には親の道筋があり、それが歪んでいる場合もあります。同じことは友人にも先生にも上司にも言えます。

情熱は、混沌から自分を救う力になります。つまり自分を信じることができる力、それが情熱であり、情熱を持続するエネルギーが「自由」です。
「自由」の実体は「自分に対する責任と義務」です。

先に述べた「境界」が理解できていれば「他者の自由」にも同じように尊重できるはずです。

ここでお話ししていることは、全部「内的な力」のことで、「外的な力」は関係ありません。

ほとんどの場合、人は分かりやすい外的な見える力で評価していますが、その理由は簡単なだけなのです。見えない、あるいは見えにくい「内側の力」の比較をしているわけではありません。分からないから比較のしょうがない。

だから、自分が外的な評価で他者と比べる必要などないのです。

他者との比較

もし他者と比べるなら、結果の比較から導き出す答えは「努力の違い」しかありません。
だから違いを生み出した違いに努力すればいいだけなのです。

なので、感情的になることではなく、「どうすればやれるか」という具体案に終始するしかありません。
ほとんどの場合、体力アップであったり、技術的なスキルアップだったり、時間のかかることが大半です。そこで必要なのは「根気」になります。

気は「やらん気」「やれん気」「やる気」というように、感情に支配されていますが、理由を探す方が余程大事です。

どうして「やらん気」になっているのか?

なぜ「やれん気」がするのか?

いつも「やる気」が続かないのはなぜか?

そちらの方を分析する方がずっと楽しいはずです。
「頑張れ!」と言われても、頑張る気がしないのには、確かな理由があります。見つけられない理由が必ずあります。

基本的に「頑張れる」のは、楽しいからです。
楽しかったら、するなと言われてもしたくなります。
ロミオとジュリエットと同じです。

成果に結び付く行動特性には「好き」「楽しい」があります。

「したか?」と問われたら「当たり前でしょう!」という答えが返ってきます。大事なことは「頑張れ!」と言われても、頑張る気がしない理由、見つけられない理由を発見すること、それ以上に頑張りたいことを発見すること、そのためにバリアを崩すこと。

「できる、できない」という尺度を使わずに「したか、しなかったか」を使う。

「しなかった」場合には必ず理由があります。

空洞

心の空洞

感情的になった時間、つまり心が空洞に落ちた時間があったはずです。
誰だって、空洞があります。空洞とは満たされていない欲求のことです。

人は満たされていない空洞を埋めるために生きているといっても過言ではないでしょう。そのために間違った人生脚本を描いてしまったのです。

空洞は不安と孤独の源なので、物事をより複雑にしています。複雑になった事態をシンプルにするのが、「(自分に主体性のある)楽しい」なのです。

与えられるのを待つしかない受け身の「楽しい」は、偽物です。自分でコントロールできないので、本当の「楽しい」にはなり得ません。

受け身に見えても、自分に主体性のあるがゆえに、受け身になる場合もあります。その場合には、自分に主体性があるので分かります。

なので主体性を取り戻す方法が重要です。それがタイムマネジメントです。
問題の根源は、空洞です。空洞を埋める方法は「楽しむ」ことです。

タイムマネジメント

タイムマネジメントとは時間管理でも、約束管理でもありません。
24時間をどのようにして「楽しい時間」にするかです。
「楽しい時間」を「どのようにして創造するか」です。
つらいことでも、楽しくする方法を考えて、実行することです。

楽しいと空洞は気になりません。
お酒を飲んだり、甘いものを食べたり、おしゃべりをしていると空洞を忘れています。
タイムマネジメントすることで「楽しく生産する」に専念すれば良いのです。

多くの人は「生産する」ことはつらいことだと思い込んでいますが、つらいやり方をしていることが間違いだと気づくことです。
仕事はつらいもの、勉強はつらいものとして受け入れていますが、お酒が嫌いな人に飲み会は苦痛ですが、好きな人には楽しいものです。
お酒が嫌いな人は飲み会に参加せずにスイーツ食べ放題に参加すればいいのです。

好きな異性がいて、その人のことを思うとつらいというのなら、他の人を好きになればいい。嫌いになれないのは、つらいほど好きだからです。好きだからつらいのは、裏返すとつらいから好きなのです。もっというとつらいから好きだと言ったら、ほぼほぼ病気の状態ですが、SやMがあるように嗜癖といってしまうとそれまでです。

実際のところ、なにが起こっているかというと自分のなかで境界が崩れて混乱しているのです。

なぜそんなことが起こるのかというと、身動きできない「人生脚本」が働いているからですが、それには理由があります。
そこには幼児期から固執してきた間違った「思い込み」があります。

身動きできる人、つまり健康な人なら、あっさりしています。

やりたいからやっている。好きだから好き。楽しいことを楽しんでいる。というように境界内に収まって矛盾がないので、障害があっても、どうしたらできるかだけを考え突破口を探して、見つけたら行動します。うまくいかなかったら PDCAを回します。間違った「思い込み」がないので率直でいられるのです。

なので、自分の評価を「したか、しなかった」でするようにしてください。
「しなかった」自分を感情的に責めるためではありません。
やりたいのにしなかった!好きなのに苦しい!楽しいのに楽しめない!
というチグハグ(そんな、バカな!)が起こった理由を見つけるためです。理由には「間違った思い込み」が潜んでいます。

境界を越えて、どこに紛れ込んだ自分の情熱を見つけるために、「間違った思い込み」をまな板にのせましょう。

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