全否定

ライフスキルを強くする上で欠かせないのが「境界」です。
この境界は、精神医学でいう「ボーダーライン(境界例)」と違います。

「ボーダーライン(境界例)」の境界とは、精神病と健康的な状態との間の症状をいうもので、近年増えている症状のことです。

ここでいう「境界」は、国境と同じように、人と人との境のことで、私とあなたは別人格のこと。
自分の子どもだからと子ども宛にきた手紙を黙って読んだり、メールを盗み見していいものではありません。

境界への意識を強くしてなにか良いことがあるのでしょうか?

結婚するのは「依存できるから」という女性もいるように「依存」は安心。
孤独と不安は、誰にとっても恐怖です。

境界を認識することは、恐怖に負けない自分をつくるうえで効果があります。
なんだ!そんなしんどい話かと思う人も多いでしょうね。

でもパートナーとは、お互いに依存しても大丈夫。というのなら、凛として輝いているように思いませんか?
境界は壁ではありません。人によって近さが変えられる紐のようなもの。
それでもお互いを尊重する最後の一線だけはちゃんと残っているというわけです。

躾だからといって暴力をふるったり、パートナーだから「俺の女だ、どうしょうが俺の勝手だ」が許されるないのは、相手の人格を尊重していないからです。つまり境界を無視しているから起こることなのです。

「ブラック企業」と呼ばれるのも、自分の意思でやる分には尊敬されることでも、強要するとパワハラになってしまうことが多いのも、「境界」を無視しているからです。

人を好きになるのは素敵なことでも、境界を無視するとストーカーになってしまいます。
逆の場合もあります。ストーキングしていない相手をストーカー呼ばわりするのも人権無視の「境界」を逸脱した言動です。

境界

 

コミュニケーションに問題があると気がついたら「境界」を意識する。

コミュニケーションにトラブルが発生することが多く、その原因が相手にあると気がつい たのなら、「境界」を意識しましょう。 

相手を責めるより、境界を意識して、相手には相手の考えがある。

その是非を云々するよ り、相手を尊重してあげると、感情的にならずに処理できます。 

自分が不愉快になるのは相手のせいだと攻撃するより効果があります。 

すでに自分が認識しているのだから、相手の非を問題にすることもないのです。
「関わるな」ということでなく、適切な状況判断です。白か黒かを云々して関係をこじら せることもないのです。

親子関係のような場合、目上の人を攻撃しても、いい結果を得ることは難しい。
親にすれば子はいつまでも子供です。
しかし現実は、誰でもが親としてのスキルを身に付けているわけでもなく、むしろ少ないもので す。

だから親に間違いがあるかといって責めるより適切な状況判断が効果的なのです。

感情的になって「自分は自分、あなたはあなた」の姿勢は、境界を尊重しているのでな く、境界を越えた態度です。
よく間違えてしまうことも少なくないので、気をつけましょう。

客観的に判断して「自分は自分、あなたはあなた」、価値観も意見も違うが仲良くしま しょうという姿勢が境界を大切にして、互いの世界を尊重する姿勢です。

同じことは、上司部下の関係にも適用できます。
みんなが上司にふさわしいスキルを身に付けているわけではありません。

批判するより、WIN- WINを心がけて目標にすることが結果的に関係もよくなります。

 

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