原因・結果・対策はひとつの流れですが、人は選択の繰り返しを行っているので、原因・結果・対策を毎日何度も目にしています。
ライフスキルが高い人は、その選択を通して自分を作っていくことで、
さらにライフスキルを高めていきます。

クレド

原因・結果・対策

 

お天気や地震のような自然現象さえ、事象(結果)には必ず原因(理由)があります。
人間のしたことでも同じく原因があって結果があり、対策(選択)する。
「原因(理由)→結果→対策(選択)」を繰り返しをしています。

最善の対策を行うためにPDCAを繰り返しますが、放置する人もいます。理由はいろいろですが、究極の答えは、無意識のうちに「やりやすいようにやっている」に尽きると思います。

 

物事には「原因」があり、「結果」があり、「対策(選択)」があります。

PDCAのプロセスでは、対策するために設問が何度も出てきますが、設問を間違えてしまうと正しい答えも過ちになってしまいます。

結果にたどり着くために、何をどうするのがいいか、設問自体が間違っていないか注意深く観察する必要があります。

なぜなら無意識に「設問自体」を選んでいる可能性があるからです。

設問には自ら答えますが、「すでに答えがあって設問がある」場合もあるからです。なぜなら人は問題解決に頑張っているように見えて

  • 「やりやすいことしかしていない」
  • 「やりたいことしかしていない」
  • 「やれると思うことしかしていない」 場合があるからです。

これは生活の知恵で、とってもいい方法だと思います。

ほとんどの人はそんなに強くはありません。

だから「やりやすい方法」を採択するの自然です。

ただし、これには「それで問題が解決されること」という条件がつきます。

ビジネスの場合、会社とお客様の間で起こることが「真実の瞬間」であり、「この店がいちばん良い!ここに決めた!」(お客様の生の声)といっていただくことです。その理由は人によって違いがあるものの、この声は売れる店に共通しています。

人によってバランス、優先順位は違っても、次の5項目をクリアしなければ「ここに決めた!といっていただく瞬間に到達しません。

1)必要または欲しい商品があること

2)商品が完全な形であること

3)買いやすくなっていること

4)感じがよいこと

5)コストがかからないこと

この条件に、部下を使って到達するのがマネジャーの任務です。
部下に対しては育てるためにも次のような態度で臨むことが必要です。

●挑戦させる

●怖がらない

●気後れさせない

●もっと称揚する

●失敗や挫折を責めない(2度同じ失敗は別)

●挑戦しない人を徹底的にマイナス評価する(相手が理解できる詳しい説明が必要。責めるのが目的ではない)

●育成中の評価の最大の尺度は結果よりも「プロセス」で行う

●できない理由よりできる方式を課題にする

●「○○しないからできません」ではなく、「○○すればできる」と表現すれば、姿勢は全く変わります。

以上のような躾ともいうべきフォローが必要になりますが、相手に通じるように、この点で「やりやすい方法」を採択すると良いのです。

 

なんとしてでも到達するのがマネジメントですから、もし苦手だからという理由で放置していたら、次のような事態を招く可能性があります。

 

 

●役割を果たせるだけの教育・訓練もされておらず

●命令は不正確で徹底せず

●組織は烏合の衆となり、従業員の力の総和は微弱でしかなく

●評価は主観的で、客観性がなく

●報酬も同様で教育効果はあがらず

●企業として収益もあがらず

●教育効果はあがらず、

●従業員本人も能力があがらず

● 20、30 歳代の人生で最も貴重な、取り返しのつかない修行期間を無駄に過ごし

●目先の気楽さと安逸さを追い求めるしかない日々に埋没し、

●一生を台無しにするだけでなく
●いずれは他者の人生までも無駄にさせてしまう

●「生き甲斐」も「やりがい」もない人が集まった組織になりさがる。

 

同じ課題(目標)を設定しても、到達の仕方が違っても、それぞれがやりやすい方法で到達すれば良いのです。

苦手だからと放置するより、自分にとってやりやすい方法を見つけ出すことが得策です。しかしこれが仇になることにも注意しましょう。

 

 

ライフスキル

コンピテンシー

自分にとってやりやすい方法を見つけ出すことが得策ですが、やりやすいことしかしていないとなると意味が違ってきて、必ず問題が生じてきます。

いつしかその違いに気がつかなくなってしまうのも人の常です。
しかも得意技には他の技を軽視するデメリットがあります。

「コンピテンシー」とは、「成果の出した人に共通した行動」のことです。 

コンピテンシーは、1970 年代にハーバード大学の行動心理学者D.C.マクレランド氏が提唱した理論で、米国国務省との共同研究が基礎になっています。

「優秀な成果を発揮する人に共通する行動特性」と定義づけられています。

D.C.マクレランド氏は、まず高学歴、高成績、高業績を上げている人たちをサンプリングし、同じ仕事に取り組んだ場合、同じ成果が出せるのかを調査しました。

そこで発見したのは学歴やIQ など外的な評価をしやすい目に見える能力と、成果は比例していないことでした。

次に、彼らが何を考え、どのように行動したか、事実を洗い直し、その事実から成果に直結する共通した要因を特定し、評価を可能にする「ものさし」をつくり.上げたのが、「成果の出した人に共通した行動」があることでした。

つまり、自分がやりやすいようにやればいいけど、「成果の出した人に共通した行動」だけは外してはいけないと言えるのです。

先にあげた、部下に対する態度は自分に対する態度でもあるのです。

しかし、人はそれほど強くはありません。
なのに、部下に求めることはできるのは、部下への想いがあるからです。自分に対して甘くなるのはやむを得ません。だから自分を緩めないようにするなにかが必要なのです。

それが約束です。

約束

約束はいろいろな表現で為されます。
目標だったり、夢だったり、宣言だったり、その場にふさわしい表現を選びます。しかし、いちばん大切なことは「実現すること」「到達すること」です。

効果的なのは、見張り番となる人と約束を交わすことです。

テレビドラマにもなった「ゲゲゲの女房」は、「ゲゲゲの鬼太郎」で漫画家として成功した水木しげる氏とその妻の半生を妻である布枝さんが、自ら綴った作品です。結婚当時、極貧の売れない作家でしたが、結婚することで自身と「必ず成功すること」を約束したのではないかと想像します。

実際に布枝さんは執筆に打ち込む水木しげる氏の背中を見て「この人なら大丈夫と確信した」とコメントされていました。

水木しげる氏

出所:http://www.bbc.com/news/world-asia-34962924

 

約束は細部に宿る

神は細部に宿るといいますが、「約束」も「細部」に宿っています。

今日これをすると決めているなら、「細部」まで「約束」が必要になります。そうしないと日常の雑多なことに気をとられ、課題(目標)をクリアすることができなくなります。

細部まで記憶できないので、「タイムマネジメント」と言って紙か電子デバイスを使います。

大事なことは「約束を果たす」ことですから、自分が使いやすいものを使うのがいちばんです。

「忙しくてできない」ということはあります。
物理的に不可能という局面もあると思います。
しかし、それが続くとしたら「対策(選択)」が必要です。
タイムマネジメントそのものが重要なのではありません。

「細部」に宿った「約束」を記憶できないので、簡単に思い出せる装置が必要なだけです。

それも苦手という人は、「課題(目標)のクリアしか頭にない。」没頭の状態でも良いのです。その代わり否応無しに飛び込んでくる雑多なことを他者に任せられる環境を作れば良いのです。

そのあたりがせめぎ合いになり「”優先順位でタイムマネジメント”の励行」が奨励されています。

タイムマネジメントは時間管理と訳されていますが、その実態はひとつひとつ約束が果たせるように「工夫」することです。

工夫がないとできないからです。

「人は誰でも、そんなに強くない。」のが基礎です。

できない約束をしてしまって悩みます。

約束を履行するのは他でもない自分です。

だからといって約束しなければはじまりません。
そこで自分にできる方法を工夫して採択しなければできません。

タイムマネジメントは自分が約束を守れるように工夫した予定を書き込むものです。行程表も同じことです。
困難を前提に、どうすれば約束を履行できるか、工夫してやり遂げる行動がマネジメントです。

「親の心(P)・大人の心(A)・子どもの心(C)」

多くの人の「現実」にはすべての「マネジメント」を破壊する天敵が存在しています。
人生全般から健康まで、幸せな暮らしには「マネジメント」が必要ですが、「マネジメント」を食い荒らすものがあります。

違いが出るいちばんの違いが、「親の心(P)・大人の心(A)・子どもの心(C)」のバランスの違いです。

この歪みは本人自身が意識して日常の言動を矯正していくのがいちばん確実で早道です。

解釈の違いは、教育できますが、違いが出るいちばんの違いは、「P・A・Cのバランスの違い」は、教育できません。

「他者を変えることはできない」と言われているのは、「P・A・Cの壁があるからです。

 

クレド

ビジネスでは「クレド」にステークホルダー(利害関係者)に対する想い、理念、履行する約束事を記載します。

「クレド」は企業の場合、紙媒体に印刷され、全員が所有します。銘々が繰り返し読むのはもちろんですが、大事なことは人と人のコミュニケーションツールとして活用することです。

「ここにこう記載されていますが、実行しましたか?」というように、繰り返し記憶を呼び戻し、現実に落とし込むことです。

メモ帳で良いので「自分への約束」を書き込んだらどうでしょう。

クレドには、「P・A・C」のバランス(過不足の調整)を整える言動も書き込みましょう。
毎日、何度も繰り返して読む、自問自答するクレドは「約束」を果たす推進役を果たします。

 

人も組織も

人も組織も誕生すると、特定するために「名前」をつけます。しかし「名前」がついたから「自分」ができたわけではありません。
器ができた状態に過ぎません。

P・A・Cのバランスが整っていないように、内面はまだまだ整っていません。人それぞれになってしまいますが、日々の暮らしは、内面を整え外面も整えるために使われます。

「この店がいちばん良い!ここに決めた!」(お客様の生の声)が増えるほど、進化していると思うのは楽しいことです。

 

ライフスキル講座