禁止令「男であるな、女であるな」との関わり方

女装させられたアーネスト・ヘミングウェイ 男(女)であるな

禁止令に束縛されない

Photo by Abo Ngalonkulu on Unsplash

 

私たちは、自由に、自分で考えて行動していると思っています。

でも実際は、個人特有の思考回路があって、同じように考え、同じような行動パターンで暮らしています。

ほぼ自動操縦だと思っていいでしょう。

だから、生産性の高い思考回路を繰り返し使っていたら、ますます生産性はアップします。

禁止令が働いていると、顕在意識では頑張りますが、潜在意識(禁止令)が邪魔をします。

禁止令解除

自分が男であることを受け入れられない男性の場合

文豪ヘミングウェイの悲劇

子どもの頃から自分が男性であることを受け入れられず、女性らしい服装や、遊びを好む男性がいます。

養育者から「男であるな」というメッセージを受け取ってしまったことに起因します。

それが原因で小学校時代にいじめられ、中学、高校も「自分は異常である」「生きている価値がない」と思い悩んで過ごします。

大学生の頃に精神科を受診し、結果的に「性同一性障害」と診断されました。

その後、ホルモン治療を受けて女性に近い外見を得て、ゲイのコミュニティーに参加するようになり、ようやく居場所を見つけたと安堵しています。
 

 

文豪・ヘミングウェイの葛藤

アーネスト・ヘミングウェイ

この女装させられた子どもは、「パパ」の異名で知られる男性的な作家、アーネスト・ヘミングウェイです。

1954年にノーベル文学賞を受賞、アメリカ文学の古典として揺るがぬポジションを確立した、アーネスト・ヘミングウェイも、母親の影響で、自分の「性」に苦労した人だったようです。

殊更、危険を好み、銃弾が雨嵐のように飛んでくる戦地でも、ひとり平然と食事をしていたと、戦友は語っています。
死と引き換えにしてもいいほど「男らしさ」にこだわった裏には、「女性性」を払拭したい強烈な思いがあったと推測できます。

闘牛とボクシングが好き。釣りと狩猟が好きで、そして何より、酒が大好き。
体は人並み優れて大きく逞しく、酒をめぐる逸話は数え切れない。一方でその生涯は血と怪我の災難続きでした。
マラリア、炭疽病、肺炎、赤痢、皮膚ガン、肝炎、貧血症、糖尿病、高血圧症、躁鬱病、2回の飛行機事故、腎臓破裂、脾臓破裂、肝臓破裂、脊椎骨折、頭骨骨折。
作品のシンプルな文体とも相まって、「パパ」の異名で知られる男性的な作家として有名なアーネスト・ヘミングウェイ。(1899-1961)

引き裂かれた性

女装させられたアーネスト・ヘミングウェイ

1928年12月6日。アーネスト・ヘミングウェイの父、クラレンス・エドモンズ・ヘミングウェイは闘病と生活苦の末、妻(母)から送られてきた父親のリボルバーで命を絶ちます。

ヘミングウェイの父は、銃を教え、釣りを教え、男性の規範を教えたようです。
一方、母親グレイス・ホールは裕福な家の出身で女の子を欲しがっていました。

長男であるアーネスト・ヘミングウェイに4歳まで姉と同じ服装で女の子の格好をさせたといいます。
「双子の姉妹」という虚構にご満悦。そのために母親は姉のマーセリンを1年余計に幼稚園に通わせています。
さらにヘミングウエイを女の子の名前(エルネスティーン)で呼んだそうです。

アーネストは父親の自殺にショックを受け、母グレイス・ホールへ複雑な憎しみを強めたと言われています。
その反動からか無鉄砲な行動が続きます。引き裂かれた性から、自分を奪い返す葛藤だったと想像できます。

相次ぐ自殺の連鎖

ヘミングウェイの記憶

さらに妹アーシュラ・ヘミングウェー(六人兄弟の三番目、アーネストは二番目)も1966年の8月30日、癌とうつ病を苦に、薬物の過剰摂取により自殺します。

姉のマーセリンも自殺説があります。

弟のレスター・ヘミングウェイは、アーネストと同じく作家になり、『トランペットの音』など6冊の本を書きました。

1961年に出した『ぼくの兄、アーネスト・ヘミングウェイ』がベストセラーになりました。

その金でカリブ海に人口島をつくりニューアトランティスという独立国家をつくります。
ニューアトランティスの大統領になりましたが、数年後、島はハリケーンによって崩壊。
父クラレンスと同じく糖尿病に苦しみ、1982年に22口径の拳銃で自殺します。

ヘミングウェイを含め、6人兄弟の中、4人が自殺したのです。父と併せて5人です。

そこには「男であるな」以上に、強い禁止令「存在するな」そしてもうひとつ「お前であるな」があったと想像します。
強い憎しみがあったと思われます。

ヘミングウェイ三男の証言と非業の最期

ヘミングウェイの記憶

男性性と女性性に引き裂かれ、その影響はヘミングウェイの三男に顕れます。

ワシントンポストのインタビューで父ヘミングウィーへの憎しみをあからさまに語っています。
「愛情あふれ、威圧的で、善意のつもりの父親のもとでは子どもがダメになる」と父ヘミングウェイを嫌悪していました。
グレゴリーはアンビバレントな言動についていけなかったことを話していたのです。

1931年に2番目の妻ポーリン・ファイファーとの間に生まれた息子(三男)のグレゴリー・ヘミングウェイは医師でしたが終生、性別違和症候群に悩み、性転換手術を受け、その後は「グロリア」を名乗ったといいます。

男性として5回も結婚~離婚を繰り返し8人も子供を設けましたが、アルコール中毒に苦しみ、放浪を繰り返しました。

フロリダ州マイアミを裸で徘徊し公然わいせつなどの疑いで2001年9月末に逮捕され翌10月、拘置所の女子房内で獄死。69歳の病死でした。

存在するな〜禁止令のメカニズムを解く。
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坐禅で禁止令にアクセスする

潜在意識にある禁止令

「性同一性障害」の原因は禁止令にあります。
「男(女)であるな」は発見しやすい禁止令のひとつですが、思い込みが強いので本人の葛藤が強く危険なものです。

人が人生の終盤で見せるクライマックスには、自分でも知らなかった、自分だけの人生の目的があります。

しかし、いま幕を閉じようとするときに、知っても身動きできません。

自分は、仏教は心理学だと思っています。「原因=結果」の連鎖を説いています。

一番最初の原因が「禁止令」といっても過言ではありません。

禁止令にアクセスするツールが「坐禅」と考えています。

坐禅と腹式呼吸

つまり、考えるのではなく、身体で操ることで、心を動かすのです。

姿勢を変えて、呼吸(腹式呼吸)を整えると、自然と心身の状態が変わっていきます。

坐禅の仕方

深呼吸は、腹式呼吸を実行します。

腹式呼吸

ポジティブな言葉・態度・表情をどんどん使う

ポジティブな言葉、態度、表情をありのままに

すべての禁止令に言えることですが、否定的な口癖はしないようにします。

自由な感情表現を言葉に置き換えます。

言葉は思考を支配します。態度・表情も同じくです。

感情的、自発的、活発、本能的、直観的な言葉を気にせずに伸び伸びと使いましょう。

  • 言葉:好きだ、嫌いよ、かっこいい、〜がしたい
  • 態度・表情:明るい、朗らか.、よく笑う、ふざける、素直に甘える、ユーモアに富む

 

 

まとめ

潜在意識と顕在意識のズレ

潜在意識が97%もあるのに対して、顕在意識は3%です。

「性同一性障害」で重い悩みに苦しんでいても顕在意識は3%です。

97%は潜在意識です。そこには、自分の本当の願望が潜んでいます。

悩んでいるとは「こう在りたい自分」がいて、「そうでない自分」がいると言う意味です。

「こう在りたい自分」に気づくことで、「じゃ、そうしてみたら」と返してあげましょう。

ヘミングウェイの功績は「こうありたい自分」を懸命に生きたことではなかったでしょうか?

 

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