仕事、恋愛、人間関係・・・・毎回、今度こそうまくいく。
前とは違うと期待しながら、なぜか、以前と同じパターンになってしまう経験はありませせんか?
自分でも気づかないトリックがあることをご存知ですか?
放置していくと、どんどん強化してしまい、人生のクライマックには後悔しか残らないことになる危険があります。
「うまくいかない」を引き寄せてしまうトリックとその解除方法についてお伝えします。
違う結果を期待して、同じやり方を繰り返す
違う結果を期待して、同じやり方を繰り返すのは、不思議ですね。
客観的に考えたら異常です。
東京に住んでいる人が、札幌へ行きたいからと福岡へ行くようなものです。
異常だけど大多数の人がしているとしたら異常とは言えなくなりますが、「原因=結果」で考えると辻褄が合わないのは明らかです。
この場合、違う結果を期待するのは、思考の選択によるものです。
辻褄に合わない、やり方を何度も繰り返すのは、心理的な「癖」です。
癖は、どんどん慣れていくので、不愉快なものでも、心地よくなります。
自己認識スキルを育み人生を大きく変えるヒントが隠されています。
仕事・恋愛・人間関係のうまくいかない原因と解決方法。
これらの悩みから見えてくることは、年齢・性別は関係ないということです。
つまり生涯の悩みになる可能性がある。というより解決に生涯を捧げるようなものです。反して成功する人には、これがありません。
自分のやりたいことに自分の能力が使えるからです。
単なる癖を「考え」と思い込んでいないか
思考というのは敢えていうなら後天的なものです。
「癖」は幼い頃から繰り返して行動パターンです。思考よりも感覚的なものが近いでしょう。
「癖」は、後天的であるはずの思考も取り込んでしまいます。
私たちは無意識に過去を生きているのです。
このやり方は、年齢とともに強化してしまうので、自動化がどんどん進みます。
年齢に比例して自動化が強くなっていきます。
自動思考は、あなたそのものです。
自動思考がどのように働いているかを知る作業は、立ち止まって自分を観察するチャンスです。
自動思考が止められない自分を知り、自己認識スキルを育むきっかけになります。
癖の正体
「癖」の正体は、自分が作り出したものを全部集めたものです。
俗にいう三毒には、「妬む、怒る、愚痴る」があります。
これらも癖で、自分が作り出したものです。
この背景には、嫉妬、ストレス、不安、恐怖、期待、願望などの感情があります。
それらは過去の感情生活から生み出されたもので、やはり自分が生みだしたものです。
どっちにしても過ぎたことなので、いまここにあるものではありません。
いまを生きていない女性の事例
ある女性は恋愛が望んでいた結果に到達しそうになると、関係をこじらせて失敗に至るようにします。
同じようにある男性は優れた能力を持ちながら、最後には商談がまとまらないようにします。
共通点は、自分が作り出したものに振り回されて、大切なものを手放してしまう点です。
なにが彼女をそうさせるのか
女性の場合、幼い頃に父親と離れ離れになりました。
父親は自宅の離れを仕事場にしていましたが、夕方になると愛人宅に帰って行きました。
子供には理由がわかりません。泣くと母親から叱責させるようになり、自分の感情を出すことは悪い事だと思い込みました。
この状況は父親の仕事が軌道に乗るまで続き、やがて全く姿を見せなくなりました。
成長し社会人になった女性は、好きな男性からは見捨てられるとという思いが信念のようにこびりついていました。
女友達はみんな「真面目な子」と評しましたが、決まって恋愛運は悪く破壊しました。
相手が嫌いで破壊するのではなく、希求する思いの強さに比例して不安になり、破壊に至る繰り返しです。
やがて結婚しますが、ここに来て思惑が鮮明になります。
無意識に作っている巧妙な仕組み
母親を旦那さんに入れ替えて、父親を好きな男性に入れ替えて、思い続けるという状態を作ったのです。
彼女が作ったのは「母と子二人暮らしの再現」でした。
結婚に温かい関係を期待したはずですが、実態は子育て主体で、会話も少ない夫婦関係、好きな人を思い続けるというのは、巧妙に仕組んだ「再現(=生きる知恵)」でしかありません。
客観的に観ると、結婚した男性も、愛し合いながら別れた彼も、慣れ親しんだ世界を作るための道具だったと言えば言い過ぎでしょうか?
怖いのは意図的に考えてできないことを、本人も気づかない間に構築してしまったことです。
そして5歳から続いた寂しい生活パターンを生涯続けてしまうことです。
巧妙な仕掛けは人それぞれにある
ヘビーなものからライトなものまで、巧妙な仕掛けは人それぞれです。
自由とは、自分の外にあるものではなく、自分の内部にあります。
外出の自粛要請されていても、パチンコに出掛けてしまうのにも、暇だから、営業しているからでなく、そこには人生の終着駅を見定める、きちんとした理由があります。
繰り返すほど良くなることはなく、酷くなっていきます。(=答えが明白になってくるからです)
自分の本性を知る
誰でも自分のことはわかっているようで解らないものです。
自分のことが解らないと口走る人が、考えている自分と違う本性を見つける方法は、いま意味もなく、繰り返していることが幼い頃からしていることのアップグレードバージョンでないか、注意深く観察することです。
概ね趣味のひとことで、片づけられるような他愛なことには容易に発見できます。それが罪のないことであっても、自分や家族の人生を豊かにするものであれば価値がありますが、そうでない場合には止めたほうがいいことがたくさんあります。
時間や費用の点で無意味な投資が大きいからです。
本当にしたいことが解っていたらそちらに注ぐべきです。
大切なのは「状態」ではなく「方向性」
自分はどのくらい『し合わせ」になりたいのか。どの程度、成功したいのか。どれほど苦しみや痛みを取り除きたいのか。
自問することで方向性が定まってきます。大事なことは状態ではなく方向性です。
風の強い日、雨が降る日、状態は刻一刻、変化します。
目の前のこと、しかも自分ではどのようにも対処できないことに一喜一憂しても意味がありません。
こうなりたいという目指す目的がなければ、違う結果を期待してふさわしいやり方を実践することはできません。
違う結果を期待して同じことを繰り返している人は「めざす目標、方向性がないことに注目してみましょう。
思うようにいかない、変化できないという人は、自らがそうしていることに気がつくべきです。
自分そのものになった暮らし方を選ぶ
違う結果を期待して、同じやり方を繰り返すのは異常です。
まるで能力がないように生きてしまうのはなぜでしょう?
自分を注意深く観察して、自分の本性を知ると、本性を通して、自分のしていることの意味が理解できます。
本当にそれが必要なのか、どうなのか、整理できます。
その時間をなにに充てるのがもっとも自分らしいのか、時間の使い方が納得できます。
自分らしい生き方は、あなたそのものになります。
自分そのものになった暮らし方は「あきらめ」を駆除します。
頑張ることも、背伸びにも無縁です。
やってもできないことにストレスを感じることなく、健康的に自分の能力を発揮できるようになります。
ニューノーマルは持続可能な社会を形成するための指針となり、長く使われてきた「戦後」に代わる言葉になるでしょう。
自分を注意深く観察して、自分の本性を知ると、本性を通して、自分のしていることの意味が見えてきます。自分らしい暮らし方は自分そのものになります。
行動様式も世界観や価値観も変容した世界で持続可能な豊かを生きるには、マインドフルネス(心の充実)なあり方がポイントになります。
あなたの欲しいものはなんですか?
まとめ
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自分を知る方法は「癖」を知り、その意味を知ることで解ります。
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一番簡単な方法はメンターを見つけることです。
- 自分を客観的に見つめる自己認識スキルは勇気に変わります。
- 自分らしい生き方は、あなたそのものになります。
- ニューノーマルは持続可能な社会を形成するための価値観、指針になります。
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自分そのものになった暮らし方は「あきらめ」を駆除します。