子育て、親の育てなおしの柱となる、もっとも古くて、もっとも新しい三法印。
「諸行無常」「諸法無我」・・・に続く第三の印は「涅槃寂静」です。
「涅槃寂静」とは、煩悩(ぼんのう)をなくして、悟りの境地に到達すること。
「涅槃寂静」とは、ブッダの教えを大乗仏教唯識派が説いた言葉で部派によって涅槃寂滅、涅槃実法印などと呼ばれています。
「涅槃」は、梵語ぼんごのニルヴァーナの音訳で、あらゆる煩悩や苦しみから逃れた安らぎの境地のこと。なんだかすごく難しそうですが、実はとってもシンプルだけど、絶対忘れてはいけない宝物のはなしです。
昔、唐の僧侶、玄奘三蔵法師は、国の法律を無視して死刑覚悟さらに命がけの道中ででインドまで宝物を求めて旅しました。日本でも道昭、最澄、空海も命がけで海を渡り、宝物を探しに行きました。その宝物とは「お経」です。お経には、国を治めるための思想となる哲学が書かれていました。法印は、他の哲学や思想を明確に区別する言うなればお釈迦様「公認」を表す印です。つまり考えに考え抜かれたすべてのひとにとって「これしかない」と言い切れる教えです。生きることは一切皆苦。お釈迦様は一切皆苦を跳ね返してエンドレスにワンダフルな生き方を三法印として提示なさいました。2500年前のことです。
そのひとつが「涅槃寂静」で、諸行無常・諸法無我の事実を自覚することが、この涅槃寂静のすがたになります。事実を自覚したら無常・無我から離れることができるので、雑念から遠のき、「マインドフルネス」になれます。なのでShohei Chartで実践するようにしてください。実践できない場合には諸行無常・諸法無我の自覚について認識の程度を図ってください。
マインドフルネスになっていない状況をハーバード大学が調査、次のようにまとめました。
マインドフルネスになるには
ハーバード大学の調査では、1日に過去と未来を考えている割合が47%だったと報告しています。つまり1日の半分近くは、マインドフルネス「いま、ここ」から離れているのです。その理由をすでにブッダは2500年前に話していたのです。
たとえば大谷翔平さんは、野球が好きで、ほぼ一日が野球と向き合って暮らしています。
野球に繋がる行動を優先して実践するし、考える。だからますますスキルアップするし、アップすればするほど、野球が楽しくて、他のことにエネルギーを使いたくない。
そこが他の選手と違います。ほとんどのヒトは野球以外のことにも関心あるし、そこにもエネルギーを使う。価値観の違いがあります。自分の価値観にピュアに反応して行動していることから生じる違いです。大谷翔平選手の類い稀な才能については、この程度の解釈は誰でもしていることでしょう。
さて、問題は実践しているのか、そうでないのか。
同じことはどんな仕事にも勉学にも言えることです。ヒトによって優先順位にも違いがあり、逆算して行動しているのでしょう。
過去と未来のことを考えている時間が圧倒的に少なくいま、ここ、この瞬間が、未来と繋がっていることを認識している上で、「いま、ここ、この瞬間」に集中しているのです。
それが彼には楽しいからです。
では「いま、ここ、この瞬間」に集中するのが楽しいのはなぜでしょう。過去と未来を考えている割合が47%と言うヒトが「いま、ここ、この瞬間」に集中するのが苦手なのに対して、「いま、ここ、この瞬間」に集中するのが楽しいだけです。
不具合が起こらない生活のススメ
『諸行無我』ということがよく解ってるいるのです。「諸法無我」とは、「世の中のすべてのものごとは、つながりあっていて、個として独立しているものは一つもない」という意味なので、ネットワークのどこかに不調があれば、「いま、ここ、この瞬間」に集中できないことも解っているので、準備で、不具合が起こらない生活をしているのです。
集中のススメ
不具合が起こらない生活をしているので、やりたいことに集中できます。集中すれば望む結果に近づきます。近づけば意欲は高まりま、好循環でやる気+結果が倍々ゲーム的に増えて行きます。「涅槃寂静」とはよく言ったものでやりたいことに集中できるほど、暮らしの周辺は落ち着き雑音が聴こえなくなります。やりたいことに集中できないと苛立ってますます騒がしくなり、負の循環に陥ります。集中は良い循環は少なくすることから始まります。片付け、掃除は、物を少なくして、考えることも少なくします。習慣化は集中の入り口です。
寂静のススメ
寂静はもの静かなさまのことをいいます。諸行無常・諸法無我と併せてネガティブな印象を持たれた上に涅槃と並べば「死」をイメージをされることも多いと思いますが、真逆のイメージです。すべてポジティブです。
たとえば甲子園球場は阪神タイガースの応援が激しく、相手選手はマインドトークの渦中に放り込まれます。相手選手にはストレス以外のなにものでもありません。監督も武器として使うほどです。しかし集中していたらシャットダウンできます。もちろん経験の浅い選手には難易度の高いことですが、名選手ほど競技に集中できるので諸法無我とセットで涅槃寂静は機能します。自分自身はマインドフルネス状態になり、静かな境地に達することができます。
まとめ
涅槃寂静とは、マインドフルネスの状態です。
涅槃寂静は、諸行無常・諸法無我の事実を自覚することで、この涅槃寂静のすがたになります。涅槃寂静はヒトのあり方としてゴールとなる「あるべき姿」ですが、三法印あるいは四法印と必ずセットで意識するようにします。(人生のゴールではありません)
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
コラム
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