やりがい、いきがい「ウェルビーイング・エコノミー」

子育て
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ブロンソン
ブロンソン

ウェルビーイング・エコノミーです。

ウェルビーイングを成長戦略にするとは、どのようなものなのでしょうか。
ウェルビーイング・エコノミーとは、どのようなものなのでしょうか。
子どもたち、親が考えるとはなんでしょうか。
世界のトレンドである「ウェルビーイング・エコノミー」はかっての「商人道」そのものであり、「三方よし」をはじめ日本の宝のオンパレードです。

Naoさん
Naoさん

ウェルビーイング・エコノミーです。

ウェルビーイングを極める「1番目の支え」

ひとつは、リハビリ(Rehabilitation)と同じように手すりや歩行器、矯正運動など共にあるのが、支えてくれるトレーナーの生身の手や励ましの言葉です。愛情を求めるのはこれに該当しますが、素直に求められない人は苦労します。もどかしさを克服するには、ますます生身の手や言葉が必要になります。
生きることは孤独な修行ではなく、よろこびでありたいと願うのがヒトの本来です。
しかし実体は「四苦八苦」であり、そこから哲学・思想・宗教が誕生し、それぞれアップデートを重ねてきたものの、未だに叶えていなくて、解決は別のところにあるとを希求してきた末に、宇宙を破壊し、あらゆる生物に多大な被害を与えてしまいました。富の定義を間違えたからです。般若の智慧を働かせてウェルビーイング・エコノミーを考えます。
ウェルビーイングの本質は『随処作主立処皆真』つまり『随処に主となれば立処みな真なり』と読み、その意味は「ヒトは何時・如何なる場所であっても、本来仏(真理)としての主体性を失わず、なにごとにも邪魔をされない生き方ができれば、日々が真実そのものの生き方となり、生きることになる」というものです。つまり自我を破って無我、空(くう)になり、人生の主人公になることです。

「私の前世は何でありますか」と問いた弟子に対して、「そんなことは考えずに、この刹那を大切にして生きよ」とお釈迦様は諭されました。

お釈迦様が伝えたかったことは、
一ヒトは刹那ごとに生滅を繰り返していて実体がない。

お釈迦様自我を破るとは、孤独を受容して、人生の主人公になるとは、刹那生減を真実にしていくことであり、いまここ、この瞬間になりきることです。なりきるには自我は邪魔でしかない。

現代の若者に多い「刹那主義」とは、周りから吹き込まれた価値観に馴染めず「孤独から逃げ通せるなら、いまさえ良ければなんでもでいい」ということであり、出来損ないの自我しかない状態です。「無分別」同様、ここでいう刹那生減とは全く逆の使われ方をしています。

現代社会は多様な価値観を受け入れることを強要します。その善悪はさておき「正義」は迷える人々を迷路に導きます。縁あってヒトとして生まれた唯一の目的は、繰り返される刹那生減に真実を開顕(かいけん)するためであることを決して忘れてはなりません。開顕とは、真実を顕(あらわ)にすることです。

富は使えば使うほど増えるものです。富とは、刹那生減に真実を開顕しょうとするあなた自身だからです。

「随処」:日常生活における何時・如何なる時や場所などのことをいいます。
「主」:他人にも自分にも束縛されることのない「自在無礙の人」「主人公」のこと。「無位の真人」:何ものにもとらわれることのない真に解脱した人をいいます。
「主人公」:
全ての人間に本来具わっている仏性・如来蔵・本来の面目のこと。
「立処」:いま現在立っている処、日々の生活の瞬間・瞬間の存在の仕方のこと。
「真」:真実のことで、我々が住む世界は、常に刹那生滅を繰り返し、現象変化します。「諸法実相」ともいい、真実世界は我々の思考と関係なしに顕現していることをいいます。現象世界の真実に我々の思考を融合させることをいいます。

刹那生減に真実を開顕する。それがマインドフルネスです。だから脳がクリアになり、楽しいが循環します。

人間は何時・如何なる場所であっても、本来仏(真理)としての主体性を失わず、自在無礙の生き方ができれば、日々が真実そのものの生き方となり、生きるということが、真実を開顕して生きることになる、というものです。

混迷した現代社会は、多様な価値観によって生き、我々を何時しか迷界に誘導します。そのような価値観に迷うことなく、縁あって人間として生まれた唯一の目的は、真実を開顕するためであることを決して忘れてはなりません。

では富とはなんでしょう
さらに掘って言葉の限界を破って見ます。
煩悩を打ち消す方法四苦八苦をよろこぶに変える力です。
その本質は自由で無邪気な子どものこころではないでしょうか。

2006年に経済産業省が提唱した「社会人基礎力」です。自由で無邪気な子どものこころを「社会人基礎力」というとイメージが変わってしまいますが、それは思い込みのせいです。

「社会人基礎力」とは、自由で無邪気な子どものこころです。

社会人基礎力」とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」のことで「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されています。

「前に踏み出す力」には、主体性・働きかけ力(巻き込む力)・実行力3つの要素が必要です。この「前に踏み出す力」をウェルビーイングに結びつけている企業が富山から世界に発信しているYKKです。

「社会人基礎力」②「前に踏み出す力」を育む3つの能力要素
前回「社会人基礎力①」では、社会人基礎力の12の能力要素を見直し、正しいあり方を基準にすることで、自分の「弱み」を明らかにする話をしました。今回「②前に踏み出す力を育む主体性と8つの基準」では、12の能力要素で重要視すべきポイントを見ていくことにします。

YKKのグローバル経営戦略
顧客に合わせた1to1の個別のマーケティングを実行しているだけでなく、1934年に富山でYKKを創業した吉田忠雄氏が掲げた企業精神「善の巡環」つまり「事業活動で得た利益を自社だけのものと考えない」利他の精神を地域社会でも実践していて、ウェルビーイング・エコノミー、ステークホルダー資本主義を体現していると評価されています。

ステークホルダー資本主義が注目されたきっかけは、2019年8月にアメリカの経済団体「ビジネス・ラウンドテーブル」が発表した声明にあります。BRTに所属するトップ企業経営者181名がこの声明へ署名したため、世界的に急速な広がりを見せました。

BRT(ビジネス・ラウンドテーブル)とは、1972年に設立されたアメリカの財界ロビー団体のこと。世界的な大企業の経営者たちで構成されており、2020年時点ではApple、Amazon、Walmartなど世界的な大企業から200社以上が参加しています。

そして2019年8月に「株主資本主義からの脱却」「ステークホルダー資本主義への転換」を宣言します。

パタゴニアン100カ条/How to break the rule 
2022年9月「自然から価値あるものを収奪して投資家の富に変えるのではなく、パタゴニアが生み出す富をすべての富の源を守るために使用します」とパタゴニア創業者シュイナードは語る。「私は自分のふるさとである地球を守ることに真剣だ」事業に再投資を行った後の余剰利益を配当金として分配することで、環境危機と闘うための資金を提供す...

企業の短期的な利益追求が社会格差や環境破壊をもたらしたと指摘し、これからの企業活動は「利益の最大化」と「あらゆるステークホルダーへの価値提供」を両立すべきだと発表しました。

個人であれ企業であれ、何のために、なぜ、前に踏み出すのかが大切なのです。

吉田忠雄氏が富山県黒部市で起業したのは、「水」がアルミ製造に欠かせなかったからです。そして“他人の利益を図らずして自らの繁栄はない”という『善の巡環』の精神がありました。水だけでなく地域の方々の理解や協力・支援と製造に欠かせない黒部の自然環境の恩恵があったからだと背骨のように創業の精神が脈々と流れいています。
それが黒部市にある旧社宅跡地にパッシブタウン(都市生活と、自然の中での暮らしがひとつとなったライフスタイル)の開発に活かされています。

パッシブタウン

持続可能な社会にふさわしい町と住まいを社員だけでなく地元の人々にもウェルビーイングな試みとして提案しています。仕事・結婚・出産・育児の四重苦という予定調和の道から女性を救い、前に踏み出す地力と自由な選択としてウェルビーイングな試みといえるのではないでしょうか。

YKK創業者吉田忠雄氏の理念『善の巡環

事業活動の中で発明や創意工夫をこらし、常に新しい価値を創造することによって事業の発展を図ることが、お得意様、お取引先の繁栄につながり、社会貢献できると考えたのです。 このような考え方を「善の巡環」と称し、常に事業活動の基本とされたのです。

つまり、唯一無二の信頼とは必ずしも打つ手が成功を要求しているのではなく、途切れることなく、常に価値創造に懸命の努力をしていることがあるべき姿であり、それが伝わってくることが「信頼」の大切なのです。

再生に向かって側で愛を注いでくれる人との共同作業なので、安全基地となる他者との関わりなしに克服できません。

それを可能にするのは簡単ではありませんが、ウェルビーイングだけでは不十分です。
▶︎マンダラチャートはここからダウンロードできます。

極める「2番目の支え」

二つ目の支えは、自己マスタリー。職人のように自ら習熟度を高めようとする態度です。つまり人生はセルフサービスです。セルフサービスとはコストカットを目的にしたものではなく、小売サービス業の進化系です。また、セルフには本来の自己という意味があります。

自ら立つ気力、苦難を乗り越え歩けるようになり、低くても山の頂きに立てる忍耐力が必要です。
これがなければ、いまは自立できなくても、なにより自律に向かう歩みはできません

時間との戦いは余儀なくされますが、時間によって人生がひとすじの道になるのです。

しかし、歩けないヒトに自分で立て、道を歩めと言っても、無理なことで、自信をなくしてしまいます。そこでセルフサービスの本領が求められます。自分でできる範囲、つまり自律を最大限に広げる工夫です。

「多様性」と言葉の上では、人権尊重が進化したように見えますが、言葉や仕組みに隠れてしまう恐怖があります。「叱咤激励」も自分で立てない、自分で自分を律することができないヒトには無茶なことです。

自己マスタリーに必要なのは自分のペースを共有してくれる存在ですが、これは支援する人には想像以上の負担があり、場合によっては支援する人が孤立して倒れてしまいます。
安全基地が安全を提供できなくなるのです。
共有を引き出すコミュニケーションが必要です。なぜならヒトは自分が解らないことには関係ないと決め込む傾向があるので支援する人を理解して支える人は少なく、理解できないので「バカ扱い」されます。それを支えるのは自己マスタリーが必要なヒトの慈悲です。

互いの慈悲
が三つ目の支えで、三つ目が機能して2つ目の自己マスタリーが具現化できます。
剣豪として大成した宮本武蔵には沢庵和尚がつかず離れずで伴走してくれました。
▶︎マンダラチャートはここからダウンロードできます。

極める「3番目の支え」

パートナーシップで目標達成しよう
三つ目の支えは、ライフステージを睨んだ自身のライププランをマイルストーンを使った設計することです。マイルごとに目標を設定して小さな目標をクリアする戦略です。
虚勢を張らずに小さく歩くことを戦略にするのです。余計な荷物を持たなければ、支えてくれるヒトと手を繋ぐことができます。足元を見て歩幅を小さくして小さな目標に向かって小さく小さく歩けば、歩ける自信が湧いてきます。
リハビリやトレーニングは魔法ではありません。人生の歩みも同じです。頑張るほど失敗するようになっていないでしょうか。どのように制度だけが増えて手厚い福祉がありますといっても、個人に合わせたマイルストーンを使った戦略がなければ失敗します。
「我が社ではきめ細かなトレーニング制度が用意してあるので安心してマネジャーになれるように支援します」といってもいざとなると「それは自分でやってもらわないと」と切り捨てるなら、きめ細かなトレーニング制度にはなりません。上昇欲・承認欲が執着でしかなく切り捨ての風が吹いているなら求めすぎであって正しい方向に向かっていないのです。
▶︎マンダラチャートはここからダウンロードできます。

まとめ

従業員はステークホルダーであることを認識したうえで、ハラスメントという障壁を突破して、ウェルビーイング・エコノミーに実践にあたって、自立と自律のマネジメントはとても重要です。自立と自律は学ぶ者が主体的に身につけるスキルであって強要できるものではありません。ハラスメントにならないように自律のマネジメントは基本です。自律のマネジメントを忘れるとハラスメントがいつどこで起こるか予測不可能です。またマネジメントは管理ではなく、伴走、世話することと定義しましょう。

自立と自律は運営にシステマティックに構造に組み込みます。大雑把にいうと骨子はこんな感じです。

  1. カウンセリングの開始
  2. 問題の把握
  3. 目標の設定
  4. 方策の実行
  5. 結果の評価
  6. カウンセリングとケースの終了

この流れに、マンダラチャートを組み込みマンダラチャートの成就をバックアップします。両界マンダラなマンダラチャートは個人&家庭生活のウェルビーイングを達成します。丁寧で親身なインタビューが必要です。

 

 

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