ブッダの人生も、教えも、「一切皆苦」から始まっています。
私たちの世界は自分の思い通りにならないことばかりである、という真理です。
三法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静に「一切皆苦」を加えたものが「四法印」です。
ブッダは一切皆苦だから、どうすれば一切皆苦の世界から脱出してエンドレスにワンダフルに暮らせるかを説いた地球ではじめてのヒトです。神様ではありません。
日本は神道(しんとう)の国だったので、仏教は「鎮護国家」の新しい文化として入りました。その意味では現在も同じような役割があるのではないかと考えます。
2500年前、ブッダの時代には書き残すことがなかったので、全部口伝で弟子に伝えました。これを「原始仏教」呼んでいます。
その後、大事な教えだから、弟子たちは、後世に残さないといけないと文字に起こしました。それが経典です。後世になると、よりわかりやすくしようと解釈に追加したり、変更したりするうちに、グループ(部派)単位で違いが出てきました。よくある話です。大乗仏教といいます。もともと宗教ではヒトは救えないと考えていたブッダが興した「仏教」は哲学でした。なのでブッダは亡くなる前に「リーダー」を立てるな、と言い残しています。
一切皆苦の問題を解決したくて旅に出たガウタマ・シッダールタ王子(ブッダ)を護衛する目的で釈迦族の国王の命令で側についた家臣が最初の弟子でしたが、年月が過ぎる内に袂を分けた人、あたらに弟子になった人たちでした。
では、四法印の仕上げに私も弟子になります。四法印が現代を生きる私の貴金属以上の宝物だなんて関心あるわ!あなたもしばし弟子になってくださいね、
猫の目より輝く宝物という大事な話なので猫族の王も弟子にしてニャン。
その前に
- 宗教としても仏教の歴史
- 仏教とその他の宗教
- 文化としての仏教
- 蘇我VS.物部の仏教抗争
- 「丁未の乱」勃発
- 鎮護国家の礎としての仏教
は、こちらから
すべては「一切皆苦」からはじまる
「一切皆苦」とは、人生は思い通りにならないこと。
仏教ではこの世の中は一切皆苦(すべてのものは苦しみである)といいます。
仏教でいう「苦」とは、「自分の思い通りにならない」ということを意味しています。
しかしブッダは思い通りにならないことを前提にして、思い通りにする方法を見つける旅に出ます。王子という立場を捨てて、国王から護衛を司った部下(弟子)と命がけで求めたのです。「一切皆苦」・・・ここにブッダのエッセンスが凝縮されています。
思い通りにならないので、苦しみが生まれます。
最初の「四苦」は、生・老・病・死の四つの苦しみをいいます。
老いること、病むこと、死ぬことが人間の基本的な苦しみであることは、誰にでもすぐに納得できます。
しかし、仏教では、生まれることの苦しみを加えています。この基本的な四苦に、あと四つの苦が追加されると八苦になります。
ブッダは四苦八苦は個人に原因があるのではなく、因果関係によるものだとして「十二縁起」と説きました。さらに四法印(一切皆苦・諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)でロジックを整理整頓しました。
頑張れば頑張るほど苦しくなる不思議
苦しみが生まれる原因を、
「諸行無常(しょぎょうむじょう)」・・・・すべてはうつり変わるもの
「諸法無我(しょほうむが)」・・・・すべては繋がりの中で変化している
という真理にあると考えます。
「一切皆苦」も「諸行無常」も「諸法無我」も、どの苦も自分ではどうにもならないことなのです。
いつまでも変わらずにいたい。しかし人は生老病死を辿り必ず死にます。
変わらずにいることは根本的に不可能です。結婚すれば娘は嫁いで行き家族から去っていきます。やがて子供が生まれ、育てるために関心も夫から子供に。
自分ではどうにもならないことなのに、どうにかしたい、どうにかしよう、執着すればするほど「苦」が増えていきます。自分でどうにかなることだけに集中すればいいのです。
▶︎マンダラチャートはここからダウンロードできます。
自分の手に負えないことを、なんとかしたいと思わない
たとえばお天気がそうです。
誰もお天気を支配することはできません。自分にできることはお天気に合わせて自分の行動を変えることしかできません。
自分の手に負えないことを、なんとかしたいと思うことが、苦しみの根本なのです。
自分の手に負えないことを、なんとかしたいと思うのは癖だと言っていいでしょう。つまり隠された依存、現実逃避である場合が少なくありません。
自分の手に負えないことをなんとかしたいと願ってしまう・・・それを「執着」として窘めて(たしなめて)います。
▶︎マンダラチャートはここからダウンロードできます。
「私の苦痛は誰にも解らない」とみんなが思っている
窘められたとしても、神様、仏様にも言えないほど、つまり想像もつかないほど馬鹿げたことがあるものなのです。深く生きる人間にはその馬鹿げたことが愛しいほど大事な場合もあるのです。
しかしブッダの深さを尺度にすれば、そんな言い訳が通用するほどこの世は甘くはなく、すべての存在、あらゆる現象は生じ、そして滅する、私達もその流れのなかにあります。
どうしようもないことばかりなので、受け入れる以外にありません。時には頑張るほど想いから遠のき、愛するほど痛みを味わう、不合理に出会います。
四諦八正道
では、思い通りにならない人生をイキイキと生きるためには、どうすればいいのでしょうか? その答えが、「四諦八正道」という教えに示されています。これは、お釈迦さまが苦しみのメカニズムを説き明かし、煩悩をコントロールして生きる方法を具体的に示してくださったものです。
四諦とは、四種の基本的な真理。
苦諦、集諦、滅諦、道諦のことです。
- 苦諦(くたい) ・・・迷いのこの世は一切皆苦であるという真実]。
- 集諦(じったい)・・ 苦の原因は煩悩・妄執、求めて飽かない愛執である真実。
- 滅諦(めったい)・・・苦の原因は滅らせる真実。
無常の世を超え、執着を断つことが、苦しみを滅した悟りの境地に達するいうこと。 - 道諦(どうたい)・・・悟りに導く実践という真実。
悟りに至るためには八正道によるべきであるということ。
「苦諦・集諦(じったい)・滅諦・道諦」の四諦のうち「苦諦」では、現世は生・老・病・死の「四苦」と、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五取蘊苦の四苦を加えた「八苦」が あるという「四苦八苦」の真理と説いたのです。
- 愛別離苦(あいべつりく)・・・愛するものと別れる苦
- 怨憎会苦(おんぞうえく)・・・怨み憎まねばならないものと会う苦
- 求不得苦(ぐふとっく)・・・求めて得られない苦
- 五蘊盛苦(ごうんじょうく)・・・総じて人間の活動による苦。色しき(物体)・受じゅ(感覚)・想そう(表象)・行ぎょう(意志)・識しき(認識)のこと。迷いの世界として存在するすべては苦であるということ。仏教でいう、八苦(八種の苦しみ)の一つ。
八正道
いわゆる「八正道」とは、①正見(正しい見解) ②正思惟(正しい決意) ③正語(正しい言葉) ④正業(正しい行為) ⑤正命 (正しい生活) ⑥正精進(正しい努力) ⑦正念(正しい思念) ⑧正定(正しい瞑想)の修行のことです。マインドフルネスは「⑦正念」のことです。
ブッダは、この四つの真理(四諦)を熟知し、中道(八正道)を実践すれば、一切の苦しみから解脱できると自身のいのちの散り際に最後の力を振り絞り弟子を一同の集めて最後の提唱をしました。
つまり道理は、生きとし生けるものはすべて消滅し、創造主によって造られたものは存在しないと いうことを意味しているのです。
なりきることの素晴らしさ
一切皆苦を矛盾することなく受容して、一切皆苦と共に生きることでこの世が楽しくなるのなら、焼き尽くせない煩悩(執着)を楽しむ手段はひとつしかありません。
いま、ここ、この瞬間にすべてを集中して「時」になりきることです。
それを気づきと呼びます。
つまりブッダの教えは実践する哲学であり、拝むものではありません。ブッダは自分を信用するなとさえ説いています。(自灯明・法灯明)
▶︎般若の呼吸
四法印で「自分の人生のある場所」で暮らす方法
四法印を、自分の人生のある場所の柱にしてして暮らす方法があります。
目的たとえば「エンドレスにワンダフル」をマンダラチャートにして実践するのです。以下の③がそうですね、③は②の図表の真ん中の9つの目標(大目標を達成するための8つの小目標)で構成されています。64×8で構成される小目標はそれぞれさらに8つに分類されて、分類された8つの小目標はそれぞれ8つの目標を達成することで達成できます。千里の道も一歩からというわけです。話だけ聞いていると混乱しそうですが現物をダウンロードしていただくと簡単だとすぐにわかります。
次に図表にした大谷翔平選手が実際に描いたマンダラチャートを参考にすると簡単です。問題はどういう課題を達成したいのか、そしてどのように達成するのかに尽きます。
「運」という目標を引き寄せるために掲げた小目標に感動されると思います。「運」を引き寄せる目標を達成するために64×8の小小目標を設定①ゴミ拾い、②挨拶、③部屋の掃除、④道具を大切に使う⑤審判さんへの態度⑥プラス思考⑦応援される人間になる⑧変化球・・・どうですか、どれも大谷選手の個性としてアメリカでも評判になっていることばかりです。どれも日々の行動で培ってきたことで、俄かにはできないことばかりなのです。
①自分の人生のある場所のインフラを整える
真理だけで人生を組み立ててみましょう。
ヒトには思い通りにならないことと、思い通りになることがあります。
自分で妨害せずに、思い通りになることだけに集中すれば、思い通りになったことが増えていきます。
思い通りになったことが増えると、さらに思い通りにできることが増えます。
やがて思い通りになることだけで、幸せになりきれます。
「もうそれで十分だ」と言える状態になります。
それを実践して、私たちの目の前にさらけ出してくれているのが大谷翔平さんです。
お金がそうです。お金だけで幸せになれませんが、自分の人生を暮らす場所を整えるインフラが整えられます。お金にはインフラを整える力があります。
健康に留意すれば、四法印の思い通りにならない部分、足らない分はお金で調整できます。新たな曼荼羅チャートにチャレンジして不足を補う学ぶ時間も結果も手に入ります。
諸行無常、諸行無我がわかっていたら、涅槃寂静も現実にできるようになります。
②なりきるためのShohei Chart(曼荼羅チャート)
Shohei-Chartとは胎蔵界曼荼羅の中央の「中台八葉院」に由来するもので、3×3の9マスを用意し、その中央の「大いなる日輪(大日如来)」の位置する場所に、『本心からの目標や夢など成し遂げたい大目標』を書き込み、それを囲むように周辺に8つの小目標を配置、さらにその小目標を達成するために必要な8つの小小目標が配置される入れ子状態の目標を配置、本当にやりとげたいことがひと目で認識できるようにしたものです。
▶︎マンダラチャートはここからダウンロードできます。
『①自分育て②親育て③子育て④子ども自分育て』をマンダラチャートでリンクして共有すればエンドレスにワンダフルにできますね。子どもをジャンジャン産みたくなるわ!
楽しみですね!いきいきゴエス協会がバックアップするので安心して取り組んでいただけますよ!ワン!
たとえば一例をあげるとFP試験合格も、実は入れ子のひとつで大大目標はハッピーな気分でいたい(=私)になります。僕はそうして合格しました。
細分化された81のマス目一つ一つにするべきことを書き込むことで、脳を整理、いまなにをしたらいいのか整頓して、行動に集中できるようにしたもので、81の目標をクリアすれば自然と中央の大きな目標を達成できるようにしたものです。
③自分の暮らしのド真ん中に目標がある暮らし方
曼荼羅模様のようなマス目を作り、小小目標→小目標と、ひとつずつクリアすれば自然と大目標がクリアできるということを「3×3の9マス」で表したマトリックスは、宇宙を感じさせるものです。
Shohei-Chartは混沌とした世界を整理して、ひと目で広大無辺な宇宙を鮮明にします。
ど真ん中にあるのは曼荼羅では太陽神ですが、Shohei-Chartでは大目標になります。
太陽神に該当するこの大目標とはなにか?
ダニエル・ラポート(作家・社会起業家)
ダニエル・ラポートは夢、計画、やることリストなどいろいろあるけど、結局それはどんなことを達成したいか、経験したいか、どんな風に見られたいか、ということにつながっているといいます。
これをもっと掘り下げると、究極的には「どんな気分で、いたいの?」ということではないのか?
純粋に「気持ち」によりそうには、プロセスを完全にひっくり返して、単純に「どんな気持ちになりたいの?気分でいたいの?」を人生の出発点にすればいいのではないのか?と問いかけます。
- 朝おきたら時、どんな風に感じたい?
- 一日のスケジュールを見た時には?
- オフィスや教室に入った時には?
- コンピュータを開いた時には?
- スマホを見る時には?
- 恋に落ちる時には?
- 歯を磨く時には?
- 夜、寝る時には?
全ての時において、どんな気持ちでいたい?ということをまずクリアにしていこう、すると自分が描いている幸せに近づくよ、とダニエルは呼びかけています。『こんな気持ちでいたい!』をShohei-Chartのど真ん中に吸えるのもいいのではないか?たとえば富山県が『ウェルビーイングを成長戦略にしたように。
そこで気になるのが「自分」という「私」って「何者?」というそもそもの疑問。まず、そもそもの疑問から解いていきましょう。
④Shohei-Chart の太陽神を磨いて磨いてピカピカにする
⑤自分の人生のある場所で暮らすことを習慣にする
つまり主体性を失わないことです、それにはShohei-Chartの活用がおすすめです。1
たとえば小目標を達成するための目標は上の図のようにA4一枚にまとめます。大谷翔平選手の例で考えると「運」という小目標達成するには、①ゴミ拾い、②挨拶、③部屋の掃除、④道具を大切に使う⑤審判さんへの態度⑥プラス思考⑦応援される人間になる⑧変化球・・・64×8の小小目標を達成します。「運」を引き寄せることは、本来は思い通りにならないことですが、自分でできる限りのことを積み重ねて天命を待つことはできます。SNSが発達した時代ならなおさら有効です。
▶︎Shohei-Chartのメンタルを整えるには最強の呼吸を習慣化
▼このチャートは要介護2の方が四国歩き遍路のトレーニングのために用意したマンダラチャートです。
まとめ
四法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静・一切皆苦)は、①自分育て②親育て③子育て④子ども自分育て』をマンダラチャートでリンクして共有すればエンドレスにワンダフルにできます!貫いているのは2500年前から蓄積した仏教哲学〜思想です。
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
コラム
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