子どもを叱ってしまい、後で可哀想なことをしたと、後悔することってありますよね。
丸めた背中を見ていると、可哀想で、自己嫌悪に陥るお母さんは少なくありません。
反省が効果を発揮すればいいけど、またやってしまって、どんどんネガティブな感情に苛まれる。
感情的になってしまうとき、自分が感情的になっていると気がつかないですよね、
冷静になると、感情的になっていると解りますが、最中にいるときには気がつきません。
人生をうまくやるコツは、自分を第三者の目で見る余裕を持つことです。
では第三者の目を使って感情を知る方法をご紹介します。
感情を知る練習をする
子どもを理不尽に叱ってしまう親は、実は子どもに従属してしまっています。
自身が主体性を取り戻すと、
アサーティブ・トレーニングのスタートは「感情を知る練習をする」から始めます。
感情を知る作業は、そんなに難しいことではありません。
一番簡単でおすすめなのは、日記を書くことです。
ブログもおすすめです。
非公開のブログもあるし、知人に知らせず書き込むのもいいでしょう。
喜怒哀楽の最中にリアルタイムで認識することはできませんが、まずどんなときにどんな感情体験をしているかを冷静に見直すことから始めるのはいいでしょう。
日記を書く目的は、今日なにがあったかではなく、なにがあって、どういう気持ちになったか、そこにある感情に注目して言葉に置き換えることです。
「買い物に行って待たされてイライラした。自分が軽く見られたようで不愉快だった。」
「今日、お客さんにありがとうと言われて気持ちよかった。おかげで楽しく仕事できた」
「A社を訪問したが、緊張して思うように話せず、くやしかった。自分をダメな奴だと思ったら、悲しくなって落ち込んだ」
どんどん書き込むことで、感情を認知できるようになります。
併せて、もっと自分らしく気持ちよく過ごすために、どんな感情体験ができると良かったを知るようにしたらいいかと思います。
感情的な行動しないことを目標する
感情を知ることは、感情的な行動をしないようになるうえで欠かせないことなのです。
ああ、自分はいま喜んでいる、いま自分は怒っている・・・・
客観的に自分の感情をキャッチできるようになれば、感情のマネジメントができるように変化していくからです。
感情のマネジメントができると、ストレス・マネジメントができるようになります。
ストレス・マネジメントができるようになると、セルフ・マネジメントは飛躍的に好ましい変化を可能にします。
感情のマネジメントに最適なマインドフルネス
感情を知る練習をしていくと、感情に気づくのが上手になります。
気づくのが上手なのと処理が上手なのはまた違うことで、気づいても上手になれるわけではありません。
感情は一瞬、一瞬で変わり続けるもの。どんな感情のときでも、自分らしく平然としていられたら良いのです。
たとえば買い物したときの店員さんの対応が悪くてイライラしていた。
ちょうどタイミング悪く子どもがグズッた、
イライラが重なると、子どもにきつくあたってしまう。
こんなときにあたることなく上手にかわせたら、穏やかな気持ちになりますよね。
マインドフルネスの実践を学ぶ
マインドフルネスをトレーニングすると、自分の状態に気づきやすくなります。
さらに主体的、積極的になれるので、他者から押し付けられた不愉快な感情に揺れなくなります。
他者の言葉、行動には、その人自身の感情や不安が含まれています。
あなたには関係のないことです。
いくら影響を受けても他者の中に入ることはできません。
マインドフルネスを学ぶと、他者と自分の微妙の関係を学ぶことができます。
マインドフルネスとは(=主体的に積極的にあるがままの自分を注意深く内観してなりきった状態)になることです。
- 主体的に積極的になりきる=アサーティブと同じ。アサーティブであることで、苦しみには原因があることを知ることができます。
- あるがままの自分=嘘偽りのない自分であることが癒しのはじまりになります。
- 注意深く=注意深く自分を観察しないと自分を誤解します。=苦しみに気づくことができなくなります。
- 状態=観察(内観)し苦しみの原因を取り除けることに気づいて苦痛を取り除けます。
気づくほどに「自分はどうなっているの?」と思うことが増えるからです。
つまりより複雑な感情に気がつくようになります。
ああ、うれしい。悲しい。ハラが立つ。ではすまない交錯した感情に気がつきます。
自分でもつかみきれないので、言葉に表現できません。
言葉にできないとは、あるのは判っているけど、それがなにか判らないという状態。
バラバラな感情があるとは、バラバラな自分がいるということに他なりません。
ひとりしかいない自分の内に、統合されていない自分が存在しているということです。
これがストレスのある状態になのです。
感情に気づいて知って、統合する
感情は個人的なものです。
二人の人が全く同じということはありえません。
これは感情をを知るにうえで、とても重要です。
夫と妻。親と子、全部ひとり、ひとり違います。
自分の感情は自分しか解りません。
- 自分の感情の存在に気づく
- その感情がなにかを知る(言葉に置き換える)
- 体と気持ち(あるいは気持ちと気持ち)が統合されているか、いないかを知る
- 統合する(自分の気持ちを知る)
この作業を通して、統合によって、自分を自分に手に取り戻します。
自分を自分に手に取り戻さないと、考えや思いは、自分のものでも自分のものでない状態のままです。
これでは、じぶん力を発揮できないのは無理のないはなしで、それを無理矢理叱咤激励したって自分がきしむだけです。
ぜひ、感情を知る練習をどんどんやるようにしてください。
手に追えない感情への対処の仕方
嫉妬、怒り、恐怖、羨望、このような感情に気づくことは大変難しいことです。
気づいたとしても、整理に時間を要し、複雑な心理に追い込まれることも少なくありません。
毎日、毎日、繰り返し考えてしまう危険があります。
このような場合の対策は、気分転換を入れて、集中させないようにすることです。
感情は放置しておくと、川を流れていく音葉のようなものなので、どこかに行ってしまします。
それでも強固な感情は、次々に流れてくるので、ついつい囚われてしまいます。
それでも、思っていたより大したことがないものだとわかってきます。
スポーツジムの運動に似ています。繰り返しているうちに、できぞうにないと思った負荷が実は思ったより大したことがないとわかるのに似ています。
まとめ
感情的な行動をしないように感情を知る練習をすることは有意義です。
感情的な行動は「習慣化」した行動なので、繰り返す人は繰り返します。
その繰り返しが人生を形作ります。
感情的な行動は、とても危険な行為なのです。
感情的な行動を防ぐために、いまここにある感情を知ることを習慣化していきましょう。