レジリエンスが打たれ強い人を育て、レジリエンスの低い会社を高くする

ライフスキル2.0
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いつもうまくいくことは稀。
失敗と挑戦を繰り返し、重ねて成功を手にします。
それには、打たれても打たれても跳ね返すゴムボールのような反発力が生命線。
我が社のいちばんの強みは打たれ強さという会社は、打たれ強い人が多いということです。

では、100年時代を生き抜く知恵(スキル)である「レジリエンス」を身に付けるために
どこに「打たれ強さ」の秘訣があるのか、探ってみましょう。

真面目が強みという会社の風土

ある会社の管理職研修をする際、協会ではアンケートを幹部の方にとらせてもらっています。

人には三つの心(正確のは5つ)があります。

  • 親の心(厳格な父親の心、保護的な母親の心)
  • 大人の心
  • 子どもの心(従順な子どもの心、無邪気な子どもの心)

です。

これを収集することで、会社の風土が見えてきます。
中小企業の場合、経営者の方の傾向が、そのまま組織の中心的な存在の方々の「三つの心」とほぼ合致します。

一方で役員の方に、「御社の強みは何ですか?」と尋ねたところ、「真面目」という答えが返ってきました。

この会社の「真面目」を、裏付けするように、大半が「従順な子どもの心」が突出して高く、平均をとっても明らかでした。

レジリエンス(Resilience)が高い会社

アンケートを集計すると、「従順な子どもの心」が高い一方で、「無邪気な子どもの心」「保護的な母親の心」はいずれも低く、規律にルーズで挑戦心が乏しいことが明らかでした。

真面目という評価は「見せかけのやる気」の蔓延なのです。

「従順な子どもの心」の高い社員ばかりになったのは、会社の風土が合わないので、「無邪気な子どもの心」や「保護的な母親の心」の高い社員は退職してしまったからです。

このような会社の場合、「レジリエンス(Resilience)」が低いのは必至なので、業績が低迷すると立ち直りが難しい傾向があります。

「レジリエンス(Resilience)」は、mindfulness(マインドフルネス)の効用として、「Emotional Intelligence」(感情知性、EQ)、「Resilience」(回復力、弾力性)、「Focus」(集中力)の3つが挙げられているうちのひとつ。

レジリエンス(Resilience)の研究で解ったこと

「レジリエンス(Resilience)」とは、「跳ね返る、跳ね返す、弾性」という意味で「回復力」を表してきました。
弾力のあるゴムボールを押しつぶしてもすぐに元の形に戻りますよね。

レジリエンス研究は、古く、イギリスでは1600年代から研究されてきました。
1970年になると過酷な環境でも重篤な障害を残さずに成長した子どもの特性を指す言葉として使用されてきました。

過酷な環境でも重篤な障害を残さずに成長した子どもには、愛情に恵まれている点が挙げられます。
「保護的な母親の心」は「無邪気な子どもの心」の原動力になります。
一方、「厳格な父親の心」は「従順な子どもの心」を育みます。
つまり厳格さの前に「無邪気な子どもの心」が屈した形です。

ヒトラーは「従順な子ども」だった

アドルフ・ヒトラーも、幼い時から自分を抑圧して育ちました。
ユダヤ人とヒトラーの関係に、幼い時の無力な自身と厳格すぎる父親の関係の再現を見ることができます。
程度の違いこそあれ、「人間関係」が脳にプログラミングされてしまうので、人は幼い時の関係を再現してしまいます。

見方によって、ヒトラーはタフな人のように見えもしますが、それはたまたま権力を手にしたからであり、外的な力によるものです。
同じことはすべての人に言えます。
これにコントロールされないのが「ライフスキル」です。

100年時代にライフシフターには欠かせないライフスキル

100年時代にライフシフターには欠かせないスキルである「無形の4つの資産」が重要と言われるのも、内的な目に見えにくい力こそが、道を開くとされているからです。

かっての日本では親の跡を継いだ子どもが社長として会社経営してもうまくできました。
しかし現代のように変化が激しい時代では、そのままでは通用しなくなります。権力があってもライフシフトできる能力が必要です。

WHOが健全で健康な暮らしを営み幸福になるにはライフスキルが育むことが必要と世界に提唱したのは60年代です。
アメリカでは高校生や大学生になっても、ライフスキルを成長させることが課題です。

WHOが提唱した10のライフスキルは以下のスキルです。

  • 自己認識 Self-awarenessr
  • 共感性 Empathy
  • 効果的コミュニケーションスキル Effective Comunication Skills
  • 対人関係スキル Interpersonal relationship Skills
  • 意思決定スキル Decision Making Skills
  • 問題解決スキル Problem Solving Skills
  • 創造的思考 Creative Thinking
  • 批判的思考(クリティカル思考) Criticai Thinking
  • 感情対処 Copingwith Emotions
  • ストレス対処 Copingwith Stress

以上10のスキルのことです。

自己認識(Self-Awareness)スキル

自己認識(Self-Awareness)は、自分自身の感情や思考を認識できるスキルです。
それには客観的に自分を俯瞰することができ、自分の強みや弱み、コアバリュー(本当の価値観)や人生の目標を正しく認識できることです。

自己認識スキルは、10のライフスキルの基礎になるスキルといっても良いでしょう。ストレスに対処できず感情的になるようでは、レジリエンス」能力は低いと言わざるを得なくなります。

「従順な子どもの心」が高い人は、厳格な父親の影響を受けていて、保護的な母親の愛情が乏しい傾向があります。

「従順な子どもの心」が打たれ強さを身につけるには、厳しさは逆効果で、保護的な母親のような愛情が力になります。

何がしたいのかわからないを解決する!自己認識スキル
自然生成された「考え」は考えではなく脳が生みだした残像です。特に過去と未来はそうで、現在の考えにも通じます。「自己認識スキル」は自分を知る、自分に気づくライフスキル。「なにをしたいか、わからない」という問題に対処するにはとても重要。「自己認識スキル」は100年時代の無形資産を育むうえで、重要な役割を果たします。① 生産性資産② 活力資産③ 変身資産④パートナー資産を育てましょう。

まとめ

100年時代を生き抜く知恵(スキル)である「レジリエンス」(打たれ強さ)の秘訣は、ライフスキルにあります。
ライフスキルのなかでもストレス対処スキルが弱いと、感情的になり、投げ出してしまいます。
感情の制御は「自己認識スキル」が影響しています。

自己認識スキルは安定した心、無邪気な子どもの心と相関関係にあります。
「無邪気な子どもの心」とは「ありのままの自分」にOKサインを出せる「自己肯定感」によって守ることができます。
逆に「自己否定感」が強いと「無邪気な子どもの心」は抑圧され「従順な子どもの心」が優ってしまいます。
つまり「人の顔色を伺う」。その裏では見せかけのやる気、良心が自分を装います。

しかし100年時代には通用しません。100年時代に必要なのは本物の価値観、本物の人です。
そのためにもコアバリュー(本物の価値観)を育てられる「ライフスキル」を育みましょう。
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