ステークホルダー資本主義です。
岸田首相が、総理に就任にして、2019年のダボス会議に参加、2022年1月に「新しい資本主義」という経済政策方針を掲げました。大方の国民にはなんのことかさっぱりわからず、口先だけだろうと怪訝に感じたかも知れません。
新しい資本主義の目標は「成長と分配の好循環」を生み出すことへ分配します。分配された利益をまた人材へ分配して、企業はさらなる成長を目指すというのが、骨子でした。
人や環境を重視しながら利益を追求していくプランは、ステークホルダー資本主義とウェルビーイングを土台として構想されたようです
ビジネスを未来に進路するステークホルダー資本主義です。
ステークホルダー資本主義と株主資本主義は何が違う
ステークホルダー(stakeholder)資本主義と株主(stockholder)資本主義の大きな違いは、企業経営で「何をもっとも重視するか」集中の違いにあります。
- 株主至上主義では、株主の利益を最重視するあまり、目の前の利益を優先することで自社のみの利益を追求していった結果、環境問題や人権問題などが引き起こされた経緯があります。世界の先頭を行く企業からは取引企業から外されるという事態が起こります。
- ステークホルダー資本主義では、ウェルビーイング・エコノミーが中心にあり、従業員や地域社会、環境など幅広い存在に配慮し、お互いの利益を重視する考え方です。企業の利潤を追求するだけでなく、長期的な観点で社会や人権。環境と良好な関係を築き、ともに繁栄していくことを目指します。さらにステークホルダー資本主義では、自律した部下を育成し、目標を達成させる「1on1」が実践されます。
- ステークホルダー資本主義は、中小企業に根強く残る滅私奉公型の勤務体制と全く異なるものです。ウェルビーイング、ワークバランスの理解を深めて、ウェルビーイング、ワークバランスをモチベーションにしてどんどん推し進めめます。
1on1は古くて新しい 面談方法
「1on1」というと何かあたらしいことのように感じるかも知れませんが、出来るマネジャーなら昔からやっていたことです。理由は、自律性を育まなければ、命令が必要以上に多くなり、パワハラになることもあるからです。上の図にあるように、歓迎の段階でゴールを伝え、『分かち合う』ためのステップを「1on1」でステップアップしていきます。
業績が飛躍的に向上するだけでなく、退職者も大幅に減る副作用もあります。
ステークホルダー資本主義が重要な理由
ビジネス・ラウンドテーブル(BR、またはBRT)が、世界的な大企業の経営者たちで構成されており、2020年時点ではApple、Amazon、Walmartなど世界的な大企業から200社以上が参加しています。
企業が成長し続けていくためには、ステークホルダーとの連携や協力が欠かせません。ダボス会議以降は、世界的にも環境に配慮した企業活動や社会貢献への取り組み、企業統治の強化などが求められるようになってきました。
市場から取り残されないためにも、ステークホルダー資本主義を経営に取り入れる必要があり、ステークホルダーとの共有が欠かせん。共有を担うのがウェルビーイングです。
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