人はあれこれ悩みますが、悩みだって考えた結果のひとつです。
いまを考える時、大事なのは「どうなっているのか」より「どうしてきたのか」につきます。
「いまがどうであればいいのか」「どうなっていたかった」
あるいは
「こうありたい」「ああなりたい」と思いますが、「どうしてきたのか」・・・今日までの過程こそ大事です。
で、本を読んだり、人の話を聴くのはいいことです。
ところがいちばん大事なことは、どこにも書いていないし、誰も言いいません。他人のことは分からないからです。
恋愛ひとつとっても、そうです。
100人いれば100通りの恋愛があります。
平均では語れません。
20:80の原則
80%のことは、重要な20%決まっていると言いますよね。
「パレートの法則」というやつです。
アサーティブとか、ポジティブとか、ネガティブとか、うまく話せないとか、いろんな悩みを、人ぞれぞれに気にしています。
しかし、ある事象の2割が、全体の8割を生み出している経験則から言うと、影響力少ない8割のことであって2割しか影響がないことなのです。
だから、そんなことで悩む必要がないのです。
では、自身の人生の8割に影響する2割とはなにかというと、未解決の問題(感情体験)です。
どういうふうに影響しているのかというと、未解決の問題(感情体験)があるために、本当に必要なことが優先順位のトップにこないのです。
あなたはなにより、未解決の問題(感情体験)の解決をトップに持ってくる。
頭に描いた優先順位と一致しない生活をしてしまうので、思い通りにならないのです。
その原因を、世間でいう平均のようなテーマのせいだと思い込んでしまう。
でも実際には関係ないのです。
カモにする人、カモにされる人。
世の中には、「カモにする人」と「カモにされる人」がいます。
両方がいて成り立っています。
悪役の出てこない「水戸黄門」はありません。
老人の旅日記になります。印ろうはいつ使うのでしょう。
見せ場がなくなります。
「カモにする人」と言うとひどい人のようですが、裏返すと「カモにされる人」です。
一人二役、二人四役しています。
「あなたが好きな人」と言うと聞こえは良くなりますが、正しくは「あなたがカモにする人」です。
「カモにならない人」は、あなたには無用なので、あなたは好きになりません。
だから同じような人ばかり好きになるというには当然です。
必要なのは「カモ」なのです。
「断腸の思い」をした記憶
「断腸の思い」って言いますよね。
「断腸の思い」の意味は「腸がちぎれるほど、悲しくて辛い思い。深い悲しみ」です。
子ども(幼児)時代に「断腸の思いで諦めたこと」ってありませんか?
諦めるしかなかった悔しいこと。
それはなんですか?
たとえば、お父さんが泣いているあなたの頭をナデナデしてくれていたのに、お母さんが呼んだので、あなたから離れたときの悔しさ。
泣いてるあなたを置いていってしまった悲しみ。
あなたは、泣くために、彼との関係をこじらせる。
こじれた後に彼があなたを癒してくれることを期待して、こじらせる。
何度も繰り返すので、彼はうんざりしてあなたから去る。
また似た人を探す・・・・
やがて、自分のもっとも近い人は子どもに変わる。
子どもは困りはてて、あなたと距離を置く。
「自分はひとりぼっちの不幸な身の上」と嘆く。
これがあなたの人生の目的なの。
あなたは「繰り返し、感情体験を再現する」
お父さんとの間で生じた感情体験を再体験する。
幼児のときに、気持ちの整理ができていれば、大人になってもひきずっていません。
幼児には、なす術がないですよね。
原風景(げんふうけい)としてずっと心の奥に残っている一場面です。
カモは、原風景を再現する共演者なの。
断腸の思いを解決するために必要な役割をしてもらう相手です。
必要な役割・・・・
たとえばお父さんやお母さんの代わりをしてもらえる人。
あなたがもっとも必要としているもっとも近い人にしかできません。
あのとき、お父さんが「戻ってきてギュッと抱きしめて、ごめん、ごめん、悲しかったね」と言ってくれたら、すべては解決していたのに。
まとめ
あなたを苦しめている80%の原因は、20%の問題です。
誰にも「解決していない問題」があります。
人は、解決するためにたった一度の人生を捧げます。
その人が、どうしても解決しないと気が済まないのなら、それはそれでいいことだと思います。
問題は、解決できないままに人生を終えることになる確率が高いことです。
なぜなら感情体験に「ハッピーエンド」がなかった点です。
だから解決できそうになると、本人が壊してしまいます。
解決するために、やってそうで、実は単なる感情体験の繰り返しに終始することです。